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国民の過半数がルーラ大統領の3選出馬を支持

 31日付フォーリャ・デ・サンパウロ紙は、同紙が実施した大統領3期連続就任を可能とする憲法改正世論調査と現大統領候補の支持率の調査結果を発表しました。
 大統領選のための憲法改正については、賛成が47%で反対が49%とほぼ拮抗していることが判りました。2007年の調査では賛成34%、反対63%で過半数以上が反対でしたが、ここに来てルーラ現大統領の支持率が急上昇していることが伺えます。
 また、現在次期大統領選に名乗りを上げている有力候補者の支持率は、野党候補のジョゼ・セーラ・サンパウロ州知事が38%。ルーラ大統領が推挙している与党候補のジルマ官房長官が16%と、与党候補の人気は今一つというところです。
 この結果は、明らかに現ルーラ大統領の続投を望む声が強まっていることの表れですが、同大統領は自身の出馬については否定しています。大統領が押すジルマ官房長官の人気が今一つ伸びない原因は、官房長官ががん治療中であることを指摘する向きもあります。大統領の職務遂行を懸念する人が多いというわけです。