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銀行口座からインターネットで個人情報盗む

 ブラジル連邦警察は1日までに、インターネット上で個人情報を盗み銀行口座から現金を引き出すという手口のオンライン詐欺を摘発し、80人を逮捕しました。被害総額は100万レアル(約5000万円)を超え、被害地域は12州に及んでいます。今後の捜査の進み具合では、被害額がさらに増加することが予想されています。
 手口は、個人情報を引き出すプログラムをスパム(迷惑)メールとして送付し、そこから暗証番号などを入手して、インターネット銀行から現金を引き出すという方法。入手した情報を元に直接銀行口座から現金を抜き取る以外に、クレジットカードや小切手を偽造して現金化していました。
 大きな特徴は、市民1500人名義の銀行口座が使われていたことで、盗んだ個人情報で口座を開設し、開設した不特定多数の口座に分散して送金していたため、銀行側でも気づくのが遅かったようです。