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口腔洗浄剤がガン誘発

 口臭予防に効果的とされる口内洗浄液が、口腔ガンや咽頭ガンなどを誘発するという研究結果が、サンパウロ総合大学公衆保健学部の調査で明らかになりました。洗浄液の大部分に含まれる高度数のアルコールが原因と指摘しています。口内洗浄液を毎日使用すれば、飲酒の習慣がなくても常に飲酒しているのと同じ結果を生み、ガンを誘発する危険があるというのです。
 ブラジル衛生・香水・化粧品産業協会の調査によると、口内洗浄液の使用はその手軽さが受け、過去15年間で22倍に伸びています。同協会は、洗浄液は歯磨粉や歯ブラシと違って歯科医が推奨しているわけではなく、口腔衛生管理には一定の効果を認めながらも、洗浄液に含まれるアルコール自体はさして効果があるものではないとして、最近売られ始めたノンアルコールタイプの使用を呼びかけています。