現地紙の報道によると、ミシェル・テメル下院議長（ＰＭＤＢ・サンパウロ州選出）は、所有財産の申告漏れにより委員長を辞職したエジマル・モレイラ下議（ＤＥＭ・ミナスジェライス州選出）に対し、2500万レアル（約9億8000万円）相当の不動産の申告漏れに対する説明と、議員割当公金や下議割当の1500万レアル（約5億9000万円）の機密費についての決算明細を公開するよう要請しました。
モレイラ下議には、経営している警備会社があるにも関わらず、2007年に警備費として24万6000レアル（約968万3000円）の不正請求をしたという疑いももたれています。これらの容疑に関してテメル議長は、「国民が納得できる説明を」と要求しています。
この件がメディアで報じられた後、テメル議長はモレイラ下議と数回にわたって面談し、公金の収支決算報告書と納税対象領収書の提出を求めています。議長は「必要であれば、強制執行もありえる」と強気の構えで、報道陣に対し「少なくとも議員警備予算についての報告は行われる」と語っています。。
