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伯米首脳電話会談で伯政府の平和活動を評価

 現地紙の報道によると、26日、バラク米大統領とルーラ伯大統領が25分間にわたり電話で意見を交換しました。その会談でオバマ大統領は、ラテン・アメリカにおけるブラジルの平和活動を高く評価し敬意を表したほか、両大統領間で、伯米間の相互理解と協調路線の確認がされました。以下は、電話会談の模様を伝える現地紙の記事です。

 マルセーロ・バウンバック大統領府公報担当官は電話会談の内容を次のように説明した。
 オバマ大統領は、ルーラ政権下のブラジルが、世界における平和維持と協調路線を取っていることを高く評価。ブラジルへの敬意を繰り返しながら、世界的経済危機の打開と平和維持への協力を要請した。
 ルーラ大統領は就任式でのオバマ氏の演説に言及。心からの慶祝と、ラテン・アメリカとの協調も含めて、新大統領への期待感を伝えるとともに、(1)米国が将来、汎米諸国やアフリカとさらに深い協調路線を強化すること(2)G20でも協議中のバイオエネルギーに関する政策についての協議を深めたいとの意向を伝えた。ルーラ大統領はさらに、「国連主導の世界平和維持活動には、今後も協力を惜しまない」とし、「アメリカと歩調を合わせて世界の貧困と戦う」と述べて、米国への協力体制を強調した。
 これ対しオバマ大統領は、ブラジルとの継続協議を望む意向を口にし、「身辺を整理しながら、出来る限りG20サミットに出席して大いに意見交換したい。アメリカがブラジルの協力を得ていることも十分理解しており、米国におけるバイオエネルギー政策の上でもブラジルの協力は必要」と互助協力関係の必要を強調した。

 伯米関係は、オバマ新大統領になっても、親密な関係が続くようです。