連邦警察は、ブラジル内部で跋扈する4大国際麻薬組織を壊滅すべく「アルファ作戦」を開始しています。作戦は、ボリビアを密輸源とするコカイン販路の一掃作戦で、組織の根拠地があるサンパウロ州、ゴイアス州、ミナスジェライス州、マットグロッソ州など6州で行われています。
同作戦は、2007年にも実施。その時の捜査で、麻薬はカッセレスやコルンバ経由で空輸され、捜査が行われている6州に販路があることがわかり、今回は、その捜査でつかんだ麻薬密売容疑のある土木建設業、旅行業、自動車販売などの会社経営者、それに弁護士を含む大掛かりな犯罪組織の一斉検挙を狙っています。
連邦警察はすでに、マットグロッソ州で20人、ミナスジェライス州で7人を逮捕。サンジョゼ・ド・リオ・プレット管轄では、逮捕状を取り付けた85人と営利誘拐犯を指名手配し行方を追っています。逮捕された犯罪者は、国際麻薬取締法、為替法、武器密輸法などの違反により、少なくとも30年の懲役が課せられると見られています。連邦警察は、犯罪者の銀行口座差し押さえの令状も揃え徹底した壊滅作戦を展開しており、市民たちは麻薬犯罪者の一掃を期待しています。
