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元民警、日系人を拉致、父親に釈放金要求

 サンパウロ市南部のパレレイロ区で商店を経営する日系人ジョニー・カオル・ノリユキさん(26)を拉致、父親から3万レアル(約12万円)の釈放金を奪って逃走した元民警のリベイロ(40)とその仲間を軍警が追っていますが、20日現在、まだ逮捕されていません。
 ノリユキさんが拉致されたのは18日午後六6時ごろ。同市コロニア街道のパダリアでガール・フレンドのロゼリーネさんと談笑していたところ、ハロルド(23)とテイシェイラ(32)と名乗る男が近づき「民警の者だ。ノリユキを麻薬密売の容疑で逮捕する」と警告、ノリユキさんとガール・フレンドに手錠をかけ、男たちが乗ってきた車に閉じ込めました。男らはロゼリーネさんから携帯電話を奪うと、ノリユキさんの父親に「息子を逮捕されたくなかったら身代金10万レアルを今すぐ支払え」と脅迫、驚いた父親は「7千レアルを今すぐ、残り2万3千レアルを明日、イタペセリッカ・セーラで支払う」と返事。誘拐犯らはこの金を受け取るとノリユキさんとガール・フレンドを釈放しました。
 軍警は主犯をリベイロと見て、その行方を追っています。