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帰化した日本移民が日本国籍復帰を熱望

 ブラジルへ移民、土地取得や経営資金の融資を受けるためやむを得ずブラジルに帰化した日本移民約1万人が、日本国籍への復帰を熱望しています。1960年代、独立して農業用の土地を取得をしたり、商売を始める資金の融資を受けるためには、ブラジル人であることが求められていました。
 このため、多くの日本人がブラジルに帰化しましたが、この人たちが第1戦を退き、いざ日本へ里帰りでもと考えたとき、日本行きのビザの取得やアメリカのトランジットビザ取得(日本人は不必要)でかなりな不便を強いられることが分かりました。これでは親兄弟が危篤になったときなどには間に合わないと、日本への復帰を願っているのです。
  日本への復帰を希望している移民のほとんどは、65歳から75歳前後。総計で1万人余りいるのではないかと推定されています。この願いの実現は、現国籍法ではかなり難しいとされており、ブラジル現地では、特別に移民の国籍取得を認める法律でも作り、いつでもすぐに日本に行けるようにしてもらいたいといっています。