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地デジ日本方式海外で初採用

ncb2006-07-03

 懸案となっていたブラジルの地上デジタルテレビ方式で、日本方式が欧米に勝る技術と認められて正式に決定、先ごろブラジリアのプラナルト宮(大統領府)で、竹中総務相が出席して調印式が行われました。調印式には、ブラジル側からはルーラ大統領をはじめエリオ・コスタ通信大臣、ジウマ・フセッフィ官房長官セルジオ・レゼンテ科学技術大臣、ルイス・フェルナンド・フルラン産業開発大臣、上下両院議長らが出席しました。

 日本方式は、携帯電話などでもきれいに受信できることなどから、ブラジルのテレビ局が強力にバックアップしていました。一時は、欧州勢の巻き返しが激化し、日本方式の採用が見送られるのではないかと危惧する声もありましたが、テレビ局のバックアップと技術力の差は埋めがたかったようです。これによってメルコスール(南米南部共同体)各国にも日本方式作用が広まると期待されています。(写真は調印式に出席した竹中総務相、手前はルーラ大統領=サンパウロ新聞より=)