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日本のデジタルテレビ方式を採用?

 ブラジルのアモリン外相ら3閣僚が訪日、小泉純一郎首相らと会談しましたが、両国外相は「地上デジタル放送に関する日本の協力を盛り込んだ覚書」に調印しました。観測筋によると、これによって日本方式の採用が80%ほどに上昇したとしています。覚え書きには、日本方式を採用すれば、日本政府は技術移転や人材育成などの協力が謳われています。資金協力も3億ドルから4億ドルが行われる模様です。
 地元紙はこの覚書への調印によって、「ブラジルが日本方式を採用するのはルーラ大統領のサインのみになった」と伝えており、日本方式の採用は九分通り決定したような報道をしています。これまでブラジル政府は日本、欧州、米国の三方式から、どれを選ぶか思案中でした。
 訪日したアモリン外相は「研究の結果、日本方式が最も適している」としながらも、「政治的、政策的な決断をする必要がある」と語り、欧州勢からの強烈な巻き返しの可能性も示唆しています。
 同じく訪日、直接担当のコスタ通信相は「大変すばらしい」と日本方式をべた褒めで、「(日本方式を)大統領が安全だと感じれば、もう決断できる」と語っています。