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ヴァリグ航空の負債80億レアル

  80億レアルの負債を抱えるヴァリグ航空がモラトリアム(支払猶予令)を求めています。昨年、同社の売り上げは国際線売り上げが15億ドル(外国9億ドル強、国内5.8億ドル)もあり、同社が倒産すれば外貨収入にも響くとあって、大統領は救済の意向のようです。
 再選をめざすルーラ大統領としては、ヴァリグ航空倒産による失業増(同社従業員は1万1000人)は極力さけたいところで、同社の要求する4ヵ月間のモラトリアムに対し、6ヵ月間(空港管理のインフラエロや燃料を供給するBR配給に対する短期支払い)を認めたい意向といわれます。
 しかし、この大統領に対し、政府内部からヴァリグ航空を救済すれば、似たような状態にある他の航空会社が黙っていず、しかも違法行為として検察庁から横槍が入るとの意見が出ており、救済措置もままならないようです。
 ちなみに、国内のシエアーはTAM及びGolが併せて74%を占め、ヴァリグ航空のシエアーは急速に低下しています。