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県議の醜態、続報

 日本でもサンパウロでの県会議員の醜態が報道され、騒ぎが広まっていますが、サンパウロでは、何とか訪伯した議員さんたちに迷惑がかからないようにと、都道府県人会連合会の会長が火消しに躍起になっているようです。
 県連の中沢会長が地元記者を集めて会見、「我々としては、少しでも多くの議員にブラジルに来てもらい、できるだけいい印象を持ってほしい」と強調。意見交換会に1時間遅れてきた上に1時間短縮されたことに関して「3時間分の用意をしていたから、そのへんちょっとはある」と胸を手で抑えるしぐさをした上で、「ただし、一人でも多くの先生に来て、実際にブラジルを見てほしいという気持ちに変わりはない。そのためには少々のことは我慢する」と話したそうです。やっぱり、心中では、とんでもない県議さんたちだとの思いはあったようです。
 この会見に出席した記者から、「ブラジルだから多少遅刻することはしょうがないとしても、時間を減らすのはもってのほか。その分、遅れた分を延長するぐらいでもよかったはず」「そんな弱腰では日本の政治家からなめられる」「居眠りしたり、失礼な態度をとったり、そんな程度の議員なら来ない方がいい」といった強固な意見もだされ、中沢会長はちょっと考え込んだのち、「そのへん、判断が難しい。でも、我慢するとこは我慢するのは普通のこと。例え3〜4人の失礼な人がいたとしても、立派な人も当然いる。せっかくブラジルに興味を持ってくれた人の関心まで失うことにはしたくない。我々は失礼な態度をとられたとは感じなかった」と何とも煮え切らない話だったようです。
 記者の質問ではないけど、中沢さんという人は、日本の議員に対して、おもねっている気がしないでもありません。日本人にいわせれば、公費を使って、いったい何を見てきたのか、ということなんですけど。