中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

批判されるブラジルのアマゾ保護策

 ブラジルメディアによると、ボルソナロ大統領は2日、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイウルグアイで構成するメルコスール首脳会議で、「アマゾンの熱帯雨林と先住民を保護するために努めている」と語り、政府のアマゾン保護策にたいする批判は間違っていると述べました。

 この発言は、メルコスールと欧州連合の貿易協定促進に向けたものと見られています。欧州ではブラジルのアマゾン森林火災への対応や先住民保護に批判が起きており、「批判は間違った情報に基づいており、事実と異なる」と説明、批判を和らげようとしたと見られています。

 ブラジルのアマゾン政策は、環境政策を進める政治家、活動家、非政府組織から批判されており、批判は自由貿易協定の障害になっています。そこでボルソナロ大統領は、アマゾンを保護するために政府が取り組んでいる様々な活動を説明、批判の矛先を変えようとしたものです。

 メルコスールと欧州連合間の自由貿易協定は、20年にわたる交渉の末、2019年に締結されました。発効には協定関係国議会の承認が必要ですが、欧州連合加盟国の中には、ボルソナロ政権の環境保護策を不満として同協定批准を留保する国もあります。オランダの国会は批准に反対する動議まで可決しています。

コロナ禍で地方選挙を延期

 ブラジルメディアによると、ブラジル下院は1日、新型コロナウイルスの流行で10月に予定されていた地方選挙を11月へ延期する憲法改正案を承認しました。上級選挙裁判所も、感染リスクを最小限に抑えるための措置として認める方針です。

 地方選挙は第1ラウンドが10月4日、第2ラウンドが10月25日に予定されていました。下院ではそれを11月15日、11月29日へ延期することを承認しました。上院ではすでに承認されており、2日にも公布される予定です。

 改正案は、地方自治体がコロナ禍の拡大の予防策が十分に立てられていないと延期を要請、これが上院と下院で承認されたものです。

サンタカリーナ州をサイクロンが襲う

 ブラジルメディアによると、時速120 kmを超えるサイクロンが30日、ブラジル南部サンタカリーナ州の各都市を襲い、倒れた電柱の下敷きになるなどで3人が死亡、150万軒が停電になりました。その他州内の光ファイバーのケーブルが損傷し、通信網がずたずたになっています。予報では、強風は1日も続きます。

 消防局の調べによると、州内各地で倒木などのため道路が寸断され、停電が起き、州政府は家の中に留まり、路上に垂れ下がった電線や転がっている金属物には触れないよう注意を促しています。サイクロンで州都フローリアノポリス市ほか25の自治体が被害を受け、消防は西部地域だけで900箇所の被害が出ているとしています。

ブラジルの死者は世界の死者の11%

 ブラジルメディアによると、29日の新型コロナウイルスによるブラジルの死者は58,385人(一日に727人増加)、感染者は1,370,488人(一日に25,234人増加)を記録しました。メディアコンソーシアムの調査です。

 アメリカの大学ジョンズホプキンス調査によると、世界はすでに1000万人以上が感染し、50万人が亡くなっています。ブラジルは世界の全死者の11%を占めています。

ワクチン開発でオックスフォード大と協定

 ブラジルメディアによると、保健省は27日、英国オックスフォード大学と製薬会社アストラゼネカが開発した新型コロナウイルス・ワクチンの研究・開発で協力することで合意し、協定に調印したと発表しました。

 この協定によって、ワクチンの効果が認められれば、ブラジルには今年12月から2021年1月までに少なくとも3000万回分のワクチン配分が受けられます。また、ラジルでは、オックスフォード大学が開発した技術を、外国での予防接種用ワクチンの製造にも活用できます。

 ただ専門家は、世界ではこのワクチン以外にもっと効果的なワクチンが登場する可能性もあり、「それらの使用を排除してはならない」としています。

 メディアコンソーシアム27日の調べによると、ブラジルでは新型コロナによる死者が57,103人、感染者が1,315,941人と記録されています。

ブラジルのコロナ死者56,000人強

ブラジルメディアによると、メディアコンソーシアム26日の調査で、新型コロナでの死者が56,109人(一日に1,055人増加)、感染者が1,280,054人(一日に46,907人増加)と速報しました。

 ブラジル保健省は26日、死者55,961人(一日に990人人増加)、感染者1,274,974人(一日に46,860人増加)と発表しました。

ブラジルのコロナ禍、拡大続く

 ブラジルメディアによると、メディアコンソーシアム24日の調べで、死者が54,000(一日に1,103人増加)、感染者が1,192,474人(一日に40,995人増加)と判りました。死者がイギリスより1万人以上も多くなりました。

 またブラジルは、死者数121,800人の米国に次ぎ、世界で第2番目に多い国です。ブラジル保健省は24日、死者が53,830人、感染者が1,188,631人と発表しました。

死者の増加、止まらず

 ブラジルメディアによると、報道機関コンソーシアムは23日、ブラジルの新型コロナによる死者が52,771人(一日に1,364人増加)、感染者が1,151,479人(一日に40,131人増加)と発表しました。

 死者数の増加は止まらず、インド、中国、パキスタンインドネシア各国を合わせた死者数を上回っています。また。23日の死者数はコロナの蔓延が始まってから2番めの多さでした。一番多かったのは6月4日に記録された1,470人です。

感染者はロシアとインドを合わせた数を上回る

 ブラジルメディアによると、メディアコンソーシアムは22日、ブラジルの新型コロナウイルスによる死者を51,407人(一日に748人増加)、感染者が1,111,348人(一日に24,358人増加)になったと発表しました。感染者はロシアとインドを合わせた感染者よりも多くなりました。

 ブラジル保健省の22日発表では、死者が51,271人、感染者が1,106,470人となっています。

ブラジル死者5万人超え

 ブラジルメディアによると、メディアコンソーシアムは21日、新型コロナウイルスによる国内死者は50,659人(一日で601人増加)とついに5万人を突破したと発表しました。感染者は1,086,990人(一日で16,851人増加)になっています。

 保健省の21日発表では、死者が50,617人(一日で641人増加)、感染者が1,085,038人(一日で17,459人増加)となっています。