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大統領選でモラレス大統領の人気に陰り=ボリビア=

 ブラジルでの報道によると、ボリビアの大統領選挙が20日に行われ、エボ・モラレス現大統領が2,256,603票、対抗馬のカルロス・メサ氏が1,901,891票でした。どちらも投票者数の50%に達せず、12月15日に決選投票が行われます。

 モラレス大統領が立候補するのは5回連続です。モラレス氏は2002年の最初の選挙戦では敗れましたが、2005年以降、第1回目の投票で50%以上の票を獲得、決選投票を行うことなく大統領に当選していました。今回は投票者の45.28%しか獲得できず、モラレス氏は初めての決選投票を迎えます。

 今回決選投票になったことで、モラレス大統領の人気の低下が窺われます。2016年の国民投票では、モラレス氏は4期目の立候補はできないとされていましたが、翌年、憲法裁判所が大統領の任期の制限は「人権侵害」と判断したため、再び立候補しました。しかし、多くの有権者がこの判断に不満を抱き、支持者の減少に繋がっています。

 モラレス大統領はこの他、政権の腐敗が噂され、アマゾンの森林火災への対応をめぐり国民の間に不満がたまっていると見られ、人気低下の一因になっています。