中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

日系議員を「クラック」容疑で調査

 地元メディアによると、サンパウロ司法長官は16日、同州州議会社会自由党代表(同党副代表)のギル・ディニス氏を不正の疑いがあるとして調査を開始すると発表しました。また同州議員の西川コロネル氏(州議会社会自由党副代表)も5月から、同容疑で調査されています。

 容疑は事務所従業員に給与とボーナスの一部を返還するよう求めた「クラック」と呼ばれる犯罪です。西川議員の調査は匿名の告発で開始されたもので、検察はギル議員と共に起訴する方針です。

 西川議員は 「従業員の給与の一部が不適切に処理されているという根拠のない申し立てが行われた。給与の返還がないことを明確に証明する銀行取引明細書を裁判官に自発的に提示した」と容疑を否認しています。

 またギル議員を告発した元事務所従業員のアレクサンドル・ジュンケイラ氏は、「給与の返還だけでなく、幽霊労働者も存在している」と指摘していますが、同議員は「解雇された報復で告発したと思われる」と釈明、同事務所の従業員も、「給料の一部の返還を求められたことはない」と証言しています。