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ペンギン108羽 の死がいを発見

 国内メディアによると、ブラジル南部サンタ・カタリーナ州フロリアノーポリス市の海岸で23日、108羽のペンギンの死がいが見つかりました。野生動物の支援活動を行っている非政府組織「R3アニマル(R3 ANIMAL)」の発表です。ペンギンの死因は調査中で、漁網に引っかかった可能性が疑われています。サントス湾海岸監視プロジェクトも今年7月1日以降、サンタ・カタリーナ州内で289羽のペンギンの死がいを発見しています。

 R3アニマルがペンギンの死がいを発見したのは、18体が同市内サンタ・カタリーナ島北部のカショエイラ・ド・ボン・ジェズス海岸、10体は同じくイングレーゼス海岸、80体は同島北部エリアに近い海上でした。3羽は生きた状態で救助されましたが、衰弱で救助後に死亡しました。ペンギンに目立った外傷はありませんでした。

 ペンギンはこの時期、繁殖地であるアルゼンチン・パタゴニアを離れて北に向かいます。サントス湾海岸監視プロジェクトは、「このところの2、3週間、非常に多くのペンギンが現れた。毎年この時期に多くのペンギンが現れるのは普通のことで、死因は漁網に絡まったか、長い距離を泳いだことによる衰弱も考えられる」としています。