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ヌーディストビーチ 国内8カ所で公認

 地元メディアによると、水着を身に着けず裸で海水浴を楽しめるヌーディストビーチがブラジル国内で広まりつつあり今年、公式ヌーディストビーチが1カ所が追加され全国で8カ所のヌーディストビーチが誕生しました。各公認ビーチでも指定された場所以外で裸になった場合は、わいせつ行為として逮捕される可能性があります。
 これまでブラジル国で内認められていたパライーバ、バイア、エスピリト・サント、リオ、サンタ・カタリーナ5州7カ所に、リオ市が新たにアブリコー市のビーチをヌーディストビーチとして認めたため8カ所に増加しました。
 アブリコー市ヌーディスト協会のペドロ・リベイロ会長は、「ヌーディストビーチへ来る海水浴客が増加してきた。今回公認されたことにより、ヌーディストはより安心してビーチに滞在できるだろう」と述べています。
 ブラジルヌーディスト連盟のレナタ・フレイレ氏はヌーディストビーチ運営について、「写真を禁止にすることや他人を凝視しないなどの倫理を普及させるのが難しい」と語っています。バイア州ヌーディスト連盟のセザル・シスト会長も、「男性が興奮するのは正常であり悪いことではない。ただし性欲を触発する行為をしてはいけない」と説明します。
 人類学者でコラムニストのミリアン・ゴールデンベルグ氏は、ブラジルでのヌーディストビーチの存在について、「ヨーロッパでは人の体は重要なものとは捉えられず、他人に見せびらかしたりしない。一方でブラジル人はビキニを着けた体をひけらかす文化がある。ブラジル人にとって海岸で裸になることは特別なことで、そのために問題が発生する」と指摘しています。
 サンパウロ州には今のところヌーディストビーチはありません。ヌーディストビーチに賛同するグループがペルイベ市のデゼルチーニャ海岸をヌーディストビーチにしようとする運動が行われています。ここでは週末に裸の海水浴客を見かけることもあるなど、公認化に向け雰囲気が作られつつあるようです。