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日本への出稼ぎ労働者、増加の兆し

 地元での報道によると、在日日系ブラジル人労働者の数が2008年以来7年ぶりにプラスに転じました。1990年から08年にかけ、在日日系ブラジル人数は17万6000人から33万人に急増しました。しかし08年の世界金融危機で解雇になり、生活に困る日系ブラジル人が続出。日本政府は出稼ぎ労働者をブラジルに返すため1人3000ドル(約9300レアル)の補助金を支給、2万人を帰国させました。11年の東日本大震災で日本経済は極度の不振に陥り、12年には1万5000人以上が帰国、在日日系ブラジル人は減少の一途をたどっていました。

ビザ発給は3ヶ月で1万6314件

 しかしここに来て、在日東京ブラジル総領事館と在伯日本国大使館は日本で、日系ブラジル人労働者向けの求人が増えていると声をそろえます。在伯日本大使館がブラジル人に発行したビザは今年1〜3月だけで1万6314件に上り、日本での居住許可取得者も約3000人になっています。
 日本へ向かう出稼ぎは、日本で働いたことのある人だけでなく新たな出稼ぎ者も日本の地を踏み始めています。2年前にブラジルに帰国したケニー・イダさん(37)は、来月末に日本へ戻ることを計画しています。最初は単身で渡り、状況が許せば妻と12歳になる息子も呼び寄せる予定です。

アベノミクス 功罪半々

 少子高齢化安倍晋三首相が推進する経済政策「アベノミクス」で、日本は徐々に景気を回復しつつあるかのように見られます。日本の国内総生産GDP)は1〜3月で前年同期比1%増ですが、ブラジルは0・2%増にとどまり失業への不安が高まり、インフレの亢進で実質給料は低下傾向です。こうした要因が日系ブラジル人の出稼ぎに拍車をかけていると見られています。
 ドル高騰も日本で働く要因の一つになっています。ただ、アベノミクスは急激な円安とインフレを招いており、以前の円と比べると価値が2割以上も下がっています。したがって円を稼いでも以前のようなメリットはないかもしれません。