中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

日系4世女性の在留資格認定

 日系人帰国支援事業でブラジルへ帰国したジュリアネ・イケミヤシロ・キニョネス・フテンマさん(21、4世)が、「日本での在留資格を認定しないのは不当」として5月8日に国を相手取り静岡地裁に提訴した問題で、名古屋入国管理局は29日、在留資格不交付の決定を取り消し、一転してジュリアネさんの在留資格を認めました。ジュリアネさんの代理人の高貝亮弁護士によると、今回の訴訟を受けて名古屋入管がジュリアネさんの資料等を見直し、手続きに誤りがあったことを認め、在留資格を認めたものです。
 具体的には、ジュリアネさんに対しては以前日系4世の在留資格を認めていましたが、今回は日系人定住者の配偶者として在留資格を認めました。
 ジュリアネさんは以前出稼ぎの両親と共に滞在していた静岡県浜松市で、日系ブラジル人のルーカスさん(22、3世)と知り合い、帰国支援を受けた後の2011年11月、ブラジルで結婚式を挙げています。帰国支援を受けなかったルーカスさんは12年6月、日本で働くため単身で再入国。仕事を見つけた後、ジュリアネさんを呼び寄せようとしたものの、入国管理局に在留資格の認定申請を却下され、提訴していました。