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日系市長と若手リーダーが交流

 在サンパウロ日本国総領事館(福嶌教輝総領事)公邸で「日系市長と若手日系リーダーとの交流会」が行われました。総領事館主催の日系市長を集め交流会を開催するのは初めてです。交流会には日系市長14人と各日系団体の若手リーダー約40人が参加しました。
 交流会ではスザノ市長のトクズミ・エリオ氏とノボ・オリゾンテ市長のトヨタ・トシオ氏が、「日本人の顔であること、日系人であることは時に政治に不利になることもあるが、日本人の価値観を誇りに思い、ブラジルに還元し、後世に伝えていきたい」と日系政治家ならではの講演を行いました。
 質疑応答に入って、日系団体の役員を務めてから政治の世界に入ったアンドラジーナ市長のオノ・アキオ氏は、「日系団体にいたことが政治に役立ったか」との質問に、「大農場主や会社を持っている人が市長を務めるケースが多いが、私はそうではなかった。お金がなくても当選できたのは、 日系団体の支援のお陰」と答えました。また、「NPOなどの第3セクターは市の援助を受けられないのはなぜか」という質問には、「市長として支援したいけれど、予算が限られていて監査も厳しいためなかなか難しい」と答えました。
 若手の代表として参加したJCI(ブラジル日本青年会議所)会長のスドウ・マルコス氏は「政治家は汚職のイメージがあった。そのイメージを払しょくするような素直な話を聞けてよかった」と感想を述べた。