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放射性物質と知らずに強奪

地元メディアによると、リオ都市圏のワシントン・ルイス街道で28日、産業用の放射性物質を運搬中の車両が武装した強盗犯5人組に襲われ、車両ごと奪われてしまいました。1日になって軍警察がリオ市コルドビル区で強奪された車両を発見、放射性物質も回収され、放射能による被害を防ぐことが出来ました。
 強盗犯らは自動車を奪うことが目的で、厳重に積み込まれた積荷の処理に困り現場に遺棄したものと見られています。強奪された自動車には、X線検査などに用いられる放射性物質セレン75」が積まれていました。
 発見現場では、同物質の運搬の責任者であるArctest社の関係者、危険物処理班、ブラジル原子力委員会の専門家が立ち会い、人体への影響がないことを確認、そも後セレン75の入った金属ボックスの検査を行い、盗まれる前と同じ状態だと分かりました。
 警察によると、盗難現場では強盗犯5人が自動車を取り囲み、Arctest社の従業員2人を拘束して車両を奪いました。自動車を乗り捨てた後の犯人の行方は不明で、現在捜査が進められています。
 原子力の専門家によると、セレン75は鍵が掛けられた金属製ボックスの中に保管されており、ボックスの中から取り出さない限り危険性はないそうです。ただしセレン75に触れると、切断を必要とする火傷(やけど)や懐死(えし)を引き起こし、長時間浴び続けると死亡する恐れもあるそうです。