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パイロットペンが、サンパウロ州で新工場起工

 筆記具メーカー「パイロット・ペン・ド・ブラジル」(早乙女辰男社長)がサンパウロ州ジュンジアイ市で新工場の起工式を2日に行いました。起工式は建設する同市工業団地で行われ、ジュンジアイ市のミゲル・アダッド市長ら関係者約50人が出席しました。新工場は、現在稼働しているサンミゲル・パウリスタ市の工場(1958年建設)が手狭になったため、新たに建設するものです。新工場の敷地面積3万6千平方メートル、建物面積1万3600平方メートルで、生産品目は普及タイプのボールペン、油性・水性マーカー、シャープペンシル、オフィスペン(マーカーの細いもの)、インク、ルミカラー(ライン引き)、ピンセル・アトミコ(ボードペン)など。工場では210人が働く予定です。工場完成は年内で、来年1月からの稼動を予定しています。
 起工式で挨拶に立った早乙女社長は、株式会社パイロットペン・コーポレーション(日本の本社)の企業理念の一つである「三者鼎立」(さんしゃていりつ)について語り、「工業製品を作る人、売る人、使う人の状況がバランス良く保たれ、お客様に喜んでいただけることがパイロット・ペンの企業理念」と説明しました。「工場建設の地、ジュンジアイ市には様々な面で貢献したい」と、地元と会社の協調にも触れました。
 同社がブラジルに進出したのは1954年で、日本からの進出企業の中では老舗の一つ。歴代社長の数だけでも約20人を数えます。高級ボールペンと万年筆、そして普及版ボールペン用のペン先とインクを輸入している他、日本企業では唯一ブラジルで普及版の筆記具を生産しています。
 ブラジルにおける同社の筆記具市場占有率は2〜3割ですが、主力商品の油性マーキングペンでは市場の7割を占めています。新工場完成後には、ブラジル他社製品より堅牢、高品質な商品を提供、販売の拡大に取り組むとしています。