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女性誘拐監禁事件、トイレ用紙のメモで解決

 サンパウロ市東部で9日午後、10日間にわたって誘拐監禁されていた法学部の学生(女性、30)が救出されました。救出のきっかけとなったのは被害者が、監禁されている部屋の窓から投げたトイレットペーパーのメモでした。
 地元メディアの報道によると、被害者の女性は約10日前、サンパウロ市北部の自宅前で武装した4人組に誘拐され、同市東部にある犯人の隠れ家に監禁されました。女性の夫(レストラン経営)に、身代金として500万レアルを要求する脅迫電話がありました。
 警察は事件のことを知りませんでしたが、隠れ家周辺の住民がトイレットペーパーに書かれていたメモを路上で発見、警察に通報したため事件を知りました。トイレットペーパーには「監禁されているので警察を呼んでほしい」と書かれていました。
 警察官が現地に急行し、見張りをしていたエドアルド・ルイス・ダ・シルバ容疑者(38)を逮捕しました。監禁されていた部屋にはパン、ポテトフライ、スパゲティ、菓子類などが散乱していたそうです。共犯者などは未逮捕で、警察が捜査を続けています。