ブラジル国内でイスラム教徒の増加が目立ち始めました。サンパウロ州バレットス市や同州コリーナ市など地方のモスク(礼拝堂)に、アフリカ諸国から呼び寄せられた多くのウラマー(聖職者、知識人)が活動しています。20年前にはわずか40か所だった礼拝所が今では150カ所に増加し、18〜19カ所だったモスクも60カ所を上回っています。
中南米イスラム教普及センターの2000年の報告書によると、ブラジル国内のイスラム教徒数は2万7239人でしたが、現在は150万人と推定され、コーランもアラビア語だけでなくポルトガル語に要約されたものが作成されています。
ブラジルには50人の外国人ウラマーが在住し、中南米イスラム教普及センターによるとその大半はエジプトやモロッコなどのアフリカ大陸出身者だとしています。現在は、イスラム教圏に属しポルトガル語を母国語とするモザンビークからウラマーを呼び寄せ、言語の壁克服に力を入れているそうです。