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ブラジル人は現金を持ち歩かない

 銀行サービスの利用者が大幅に増加していると言われているブラジルですが、労働者の55%がいまだに給与を現金で受け取っているということがブラジル中央銀行の調査報告「ブラジル人とお金の関係」で明らかになりました。
 銀行口座を持つ人の割合が前回調査時(2007年)の39%から51%に上昇している一方で、現金で給与を受け取っている労働者の割合に変化がありませんでした。各種支払いのうち銀行窓口(自動預払機含む)での払い込みが占める割合は82%から72%に低下、クレジットなどのカードによる支払いは増加しています。
 同調査ではブラジル人の財布の中身についても触れており、普段持ち歩いている現金については27%の人が「最高で20レアル(約1000円)」、24%の人が「10レアル以下」と回答、「50レアル以上」と答えたのはわずか12%でした。ブラジルはひったくりなどが多いため、現金を持ち歩く人は少ないようです。