ブラジル地理統計院が16日に公表した2010年度国勢調査のデータによると、国民の所得格差は減少傾向にあるとはいえ、全人口の10%を占める富裕層の平均所得は、同じく全体の10%を占める貧民層の39倍に上ることが判かりました。貧民層の1人が得る月収(137.06レアル)では、富裕層の月収(5345.22レアル)に達するまでに3年3か月もかかります。
地元メディアの報道によると、国民全体の総所得のうち貧民層の所得が占める割合は1.1%で、富裕層の所得が占める割合は44.5%にもなります。このほか、全人口のわずか1%に当たる最富裕層の平均月収は、1万6561レアルに上るという調査結果も出ています。