リオ市西部レアレンゴ地区のタッソ・ダ・シルベイラ市立校で銃を乱射し、児童12人を殺害したウェリントン・メネゼス・デ・オリベイラ容疑者(23)は、友人などの証言によると、おとなしく恥ずかしがり屋で内向的な性格、学校や近所、職場でもトラブルを起こしたこともなく、規則違反したこともない真面目な人間でした。知人の一人は「彼が麻薬組織や犯罪にからんだという話は聞いたことがなく、一体どうやって2丁の拳銃と多量の弾薬を手に入れたのか?」と首を傾げています。
しかし、オリベイラ容疑者の様子が最近は変だったと証言する人もいます。近所に住む運転手助手のファビオ・ドス・サントス氏(27)は、「ここ半年間は何かの宗教に影響を受けたのか黒装束ともいえる服装に、ひげを生やすようになった。仕事は辞めたようだが、酔っ払っていたり、煙草を吸っている場面は見たことがない。誰かと喧嘩をしたこともなかった」と語っています。
オリベイラ容疑者は2006年にマドレ・テレーザ・デ・カルクター高校を卒業し、08年2月にジャカレパグアー市内のソーセージ工場の一般作業員として就職。10年8月にはこの仕事を辞め、養父母と一緒に住んでいたレアレンゴ地区ジェキチニョーニャ街の家を出てセペチバに引っ越しています。
同容疑者が勤務していた工場のマネージャーによると、ここ数か月は仕事に対するやる気が見られず、作業の能率も低下していました。解雇通告をする前に容疑者のほうから辞職願を提出してきたため、「今考えてみると、彼はとても混乱していたのではないか」と述べています。