ブラジルのメディアによると、パラグアイ警察は23日、ブラジルとの国境の町ペドロ･フアン･カバレロで5人のブラジル人を逮捕しました。ブラジル連邦警察と協力して犯罪者逮捕作戦を行っていたパラグアイ警察は、逮捕理由を麻薬取引だけでなく、市民殺害容疑、武器保有などと発表しています。
同地で押収された武器は、武器庫とおぼしき倉庫に隠されていました。そこでガジン付きの2丁のライフル（タイプAK-47）と6個のライフルマガジン、2つのマガジンを備えたタイプM4のライフル、無数の弾薬、ピストル、ブランドグロック、他に雑誌2冊、携帯電話、無線通信機器、現金、車両が押収されました。
ペドロ･フアン･カバレロ市と道路を隔ててブラジル側のポンタプラン市があり、同地では8日から13日の間に、銃撃による市民殺害が相次いでいました。パラグアイ知事の娘、ブラジル人学生、パラグアイの国会議員など7人が殺害されています。一連の事件後、パラグアイ警察とブラジル連邦警察が協力､犯罪者撲滅作戦を行っていました。
逮捕されたブラジル人5人の中には、国際的な麻薬密売と殺人でブラジルの警察が追っていたジェファーソン・オリベイラも含まれていました。逮捕された5人は、アスンシオンのパラグアイ警察に送られ､厳しい取り調べを受けることになります。パラグアイ政府は一連の事件後ブラジルとパラグアイの間で、地域の安全を保証する合意書を発表しました。
