ブラジルメディアによると、メディアコンソーシアムが「州へ送られたワクチンの量と実際に接種された量とでは1,100万回分の違いがある」と、30日の調査発表で疑問を呈した件で、リラ下院議長が31日、予防接種のペースについてコメントしました。
同議長は「この違いは何らかの悪意で生じているわけでは無い。工場を出てから接種されるまでには、配送などの時間がかかり、そして2回目の接種用に保存されてもいる」と説明し、横流しなどの不正はないと語りました。
ワクチン接種は州によって違いがあり、配布ワクチンの使用率は60%から50%と様々です。ただ、死亡者の多いサンパウロ州は配布ワクチンの88%を接種、連邦直轄地も83%強が使用されています。
専門家は、地方で使用率が極端に低いことについて、「保健省への届けが、コンピュータを通して届けるか、手作業で紙に記入して届けるかの違いだ」と指摘しています。