国内メディアによると、ブラジル産鶏肉の最大の輸入国であるサウジアラビアが、ブラジルの食肉加工場5カ所を鶏肉の輸出業者リストから削除しました。サウジアラビア政府からブラジル政府へ認定取り消しを通達してきたものです。
サウジアラビアへ鶏肉輸出している業者は67社あり、実際に輸出しているのは30社でした。今回のサウジアラビア政府の措置で鶏肉輸出業者は25社に減りました。認定を取り消された5カ所の食肉加工場の中には、食肉業界で指導的立場のビーアールエフ社、ジェイビーエス社も含まれています。
家禽肉業界関係者は今回の措置を、「ブラジル政府が駐イスラエル大使館を現在のテルアビブからエルサレムへ移す意向を持っているからではないか。今後、各分野で経済障壁を設けられる可能性を否定出来ない」と指摘しています。
2018年の鶏肉輸出の14%がサウジアラビアに向けでした。第2の輸出先である中国向けは全体の11%でした。