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「狂牛病」で中国への輸出を停止

 3日付伯字紙によると、農牧食糧供給省は中西部マット・グロッソ州内で飼育されていた牛が牛海綿状脳症狂牛病)に感染していたことが分かり、ブラジル産牛肉の中国への輸出を停止させました。同省によると、牛肉輸出の停止はブラジルと中国の間で結ばれている衛生協定に基づく「自動的」なものです。2015年に両国政府が署名した合意では、何らかの疾病が検出され、リスクがある場合、輸出を停止すると謳われています。

 同省は、狂牛病感染が確認されたものの、「ブラジルのリスク分類では『無視できるリスク』で、国内での衛生上の危険性はない」としています。

 4日付伯字紙によると、テレザ・クリスチナ農牧食料供給相は、「ブラジル政府はすでに、中国向け輸出の一時停止措置を解除し、輸出を再開させるのに必要な書類を国際獣疫事務局に提出した。同事務局は書類審査を終えており、中国は数日のうちに、ブラジルの輸出停止を解除するよう求めてくるだろう」と語っています。