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移動手段を自転車に代えれば経済効果261億円

 地元メディアによると、ブラジル計画分析センターが5日、移動手段を自動車やバスから自転車に換えると健康や経済面で大きな効果があると発表しました。具体的には、移動手段として自転車を利用することで糖尿病、心血管疾患の改善で入院経費3400万レアル(約10億円)を削減することが可能で、サンパウロ市経済に8億7000万レアル(約261億円)の波及効果があると推計しています。

 同センターは、50歳以下の人が午前6時から午後8時の間に行う最大8キロメートルの移動に自転車を利用するとして研究を行い、「人々がより早く各々の職場へ移動すると生産性が向上」、自転車でも可能な移動を全て自転車に代えると、自動車やバスの交通量が大幅に減少し、二酸化炭素の排出量を18%削減すると指摘しています。

 同センターは、サンパウロ市内の自転車利用者の75%は3年以上前から自転車を日々の主な移動手段として使っている、と話しています。