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服役女性数は4万5000人

 地元メディアによると、法務省国家刑務所管理局の最新データで、服役する女性数が2000年当時の5601人から16年には4万4721人へ、698%も増加していることが分かりました。14年の12月から16年の12月までの2年間で3万7380人から4万4721人へ増加しています。

 服役する女性の43%は未決勾留者とされています。先ごろ弁護士の人権団体が、妊婦や出産後45日以内の母親、未決勾留の女性全て釈放するよう訴えた人身保護令状を申請しました。

 服役している女性の80%は世話が必要な子供のいる母親で、刑務所管理局は「女性服役の影響は、社会的に深刻な影響をもたらす」と懸念しています。こうした現状から申請を受けた裁判所は「刑務所に収容されている妊婦と子供のいる母親を全て確認する」ことを求め、改善に取り組むよう要請しています。