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汚職捜査妨害報道で企画大臣が辞任

 地元メディアによると、ロメロ・ジュカー企画大臣(民主運動党、ロライマ州選出)が24日、大臣職を辞任しました。メディアにペトロブラス汚職の捜査を妨害したと報じられ、ジュカー氏は否認しながらも辞任願いをテメル暫定大統領に提出していました。報道によると、ジュカー氏はペトロブラス傘下のトランスペトロの副社長、セルジオ・マシャード氏との会話の録音が新聞にすっぱ抜かれました。会話内容にペトロブラス汚職の捜査妨害とも受け取れるものが含まれていました。
 ジュカー氏23日に会見し、報道同内容を否定しながらも、「一時職を離れ、連邦検事総長の見解表明を待つ」と語り、辞職願を提出していました。ジュカー氏は同汚職に関して最高裁の調査対象になっており、検察庁は捜査対象にするよう要請しています。

ジルマ大統領は「弾劾は陰謀」

 職務停止中のジルマ大統領は23日の講演で、一連の報道に触れ、「今回の弾劾がクーデター、陰謀であることの証左」と強調、「ジェカー氏は弾劾裁判を始めることが汚職捜査を止める最大の戦略であることを明らかにした」と批判しました。