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リオの地下鉄で乗客が強盗被害

 リオ市地下鉄(メトロ)1号線の車両が12日、武器を持った4人組の強盗に襲われ、16人以上の乗客が携帯電話、時計、指輪などを奪われました。事件が起きたのはラルゴ・ド・マシャド駅を出発した直後で、4人組のうち2人が武器を手に乗客を脅しながら荷物を奪い、次駅のフラメンゴ駅に到着すると乗車口から下りて逃走しました。車内には30人ほど乗っていましたが、被害に遭ったのは16人でした。事件が起きた車両は旧式で監視カメラが設置されていなく、警察は駅構内の監視カメラの映像を分析、捜査を進めています。
 リオ市では2月にも2号線のマリア・ダ・グラッサ駅とトリアージェン駅の間で同様の強盗事件が発生しています。乗客の証言から、今回の事件は異なるグループの犯行と見られています。
 フランス在住で一時帰省中に被害に遭った男性は「失ったのは携帯電話だけでなく、この国に戻って生活したいという思いだ。ブラジルはサウダーデ(郷愁)を感じる国だが、治安の悪さには耐えられない。一緒にブラジルに来た私の友人も、この国には住みたくないと言っている」とブラジルの治安の悪さを嘆いていました。