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ブラジル人にマイアミ観光人気急上昇

 地元メディアによると、訪米するブラジル人の中で、フロリダ州マイアミ市の人気が高まっています。現地の小売店や飲食店、ホテルなどはブラジル人旅行者によって大いに潤い、非営利目的の販売・マーケティングの民間組織「グレーター・マイアミ・コンベンション・アンド・ビジターズ・ビューロー」の調査によると、2013年の1年間にブラジル人がマイアミ観光に費やした額は16億8200万ドルに上っています。
 支出先の内訳を見ると、「買い物」に4億9800万ドル、「食事」に4億7300万ドル、「宿泊」に3億3100万ドル、「娯楽、遊興など」に2億2900万ドル、「交通」に1億5100万ドルとなっています。
 中でも「買い物」に費やす金額が伸びています。ブラジル人によるマイアミでの買い物への支出は2012年から2013年にかけて29.6%増えています。「グレーター・マイアミ・コンベンション・アンド・ビジターズ・ビューロー」のウィリアム・タルバート最高経営責任者は、「ブラジル人観光客は洋服やアクセサリーの高級品、贅沢品を買う人が多い」と話しています。
 マイアミ市にとってブラジル人旅行者は特別な存在になっています。それはブラジル人旅行者が外国人として2010年に初めて、マイアミで年間10億ドルを支出したからです。同市では、年間支出額が20億ドルになる日を心待ちにしているといわれます。
 2010年までは、マイアミに最も多く訪れる外国人はカナダ人でした。同年にマイアミを訪れたカナダ人は58万7168人。これに対しブラジル人は55万5302人でした。この順序は翌2011年には入れ替わり、2013年にはブラジル人が75万5550人、カナダ人が66万600人になっています。マイアミを訪れる外国人旅行者はこの2国のほかアルゼンチン人、コロンビア人、ベネズエラ人が多く見られます。