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バイオディーゼル利用拡大

 地元メディアによると、ジルマ大統領(労働者党=PT)は28日、燃料分野の輸入削減を目指しディーゼルオイルへのバイオディーゼル混合率を段階的に引き上げる政策を実施に移します。7月1日以降はバイオディーゼル混合率が5%から6%になり、11月1日以降は7%になります。ジルマ大統領は、バイオディーゼル国内生産政策の安定性と継続性が目的としています。
 同大統領はバイオディーゼルの原料が大豆であることに触れ、「年間を通じて大規模かつ安定した生産を見込める原料が大豆。供給量の確保に対する信頼が燃料分野では非常に重要だ。大豆のカスから生産される家畜用飼料も今回の政策で今まで以上に安定供給が保証される」としています。
 ブラジルはバイオディーゼル生産量で常に世界3〜4位で、大豆生産量も米国に続いて世界トップレベルを保持しています。ジルマ大統領は今後、「バイオディーゼルでは近い将来、米国を追い抜くだろう」と抱負を述べました。インフレへの影響については「観察と分析が必要だが、大きな影響はないだろう。バイオディーゼルの利用増加がブラジル国民の負担にならないことが大切だ」と語りました。