中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ジルマ政権の支持率が激減

 全国輸送連合(CNT)とMDA社が16日に公表した調査結果によると、来年の大統領選挙に向けてジルマ政権(労働者党=PT)に対する支持率が54.2%から31.3%に激減していることが分かりました。17日付の現地紙が報じました。ジルマ政権に対する否定的な評価も今年6月は9%だったのが、今回の調査では29.5%に急増しています。
 この調査は、ブラジル全土に拡大した一連の抗議デモ後の7〜10日に国内20州134都市に住む2002人を対象に行われており、このデモが支持率低下の原因と見られています。
 この調査では、来年の大統領選でジルマ大統領のライバルとされる各候補者の支持率も明らかされています。マリーナ・シルバ氏(持続ネットワーク党=Rede)の支持率は前回調査時の12.5%から20.7%に急増し、前回2位だったアエシオ・ネベス上議(社会民主党=PSDB)を抑えて2位に上昇しました。
 この他、アエシオ・ネベス上議は17.0%から15.2%、ペルナンブコ州のエドワルド・カンポス州知事(ブラジル社会党=PSB)は3.7%から7.4%へと増加しています。
 調査では、無効調査票や未記入票の数も8.4%から17.9%に増えており、国民の間に政治への不信が拡大していることも示されています。