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「ミニ住宅地」建設が流行の兆し

 地元での報道によると、サンパウロ市内では、「ミニ住宅地(minibairro)」と呼ばれる公共エリアと民間エリアを混合した住宅地の建設が流行の兆しを見せています。ミニ住宅地は、地区内を塀などで囲うことなく住宅マンション、商業施設、ホテルなどを建て、周辺には公共の緑地エリアも設置するものです。ミニ住宅地は、幾つかの建設会社により競売された広大なエリアで建設されています。
 注目を集めているミニ住宅地は、25万平方メートルを有するバラ・フンダ区のジャルジン・ダス・ペルジーゼスと8万平方メートルに上るブルックリン区のパルケ・ダ・シダーデです。ジャルジン・ダス・ペルジーゼスとパルケ・ダ・シダーデの土地は、それぞれ建設会社テクニザ社とオデブレヒト社が所有しています。
 ミニ住宅地の拡大は、市議会で今年末までに採決予定の都市開発プランの改正案とサンパウロ市の区画法案協議の争点になると見られます。サンパウロ市文化局歴史遺産課の反発を受ける可能性も高く、同課のナジア・ソメキ課長は「市内でミニ住宅地のような開発が広がることを容認することはできない」と語っています。