中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

日系ブラジル人3世が日本で歌手デビュー

 日本の芸能界に演歌歌手として山城カミーラ美幸(22歳)が8月にデビューしました、山城はクリチーバ出身のブラジル日系人3世。4年前に来日、コンビニエンスストアなどで働きながら日本語と歌の勉強を続けデビューにこぎ着けたものです。現在、新潟や静岡など地方を回りながら、歌の宣伝にフル回転しています。
 山城のデビュー曲はA面が「京都浪漫坂」(富田有作詞、佐田みさき作曲)、B面が「望郷浜太鼓」(幸田りえ作詞、佐田みさき作曲)=フリーボード発売、キングレコード販売=です。「京都浪漫坂」は日本の歌フェスティバルでパブリック・ミュージック賞を受賞した作品で、作曲家の佐田みさき氏のところで練習していた山城に白羽の矢が立ち、デビューすることになりました。彼女は「やっと歌手としてデビューできました。ほんとうに嬉しい。これまでお世話になった人たちに恩返しする意味でも、精一杯頑張るつもりです」と意欲を見せています。
 山城は来日してから日本語を習い始め、今では何不自由なく会話ができます。ブラジルでは話を聞くことはできても、話すことはできませんでした。4年間の滞在で、漢字やカタカナもいくらか読めるようになりましたが、「イントネーションがまだ外国人風で完全ではなく、よく東北の人?、といわれるんです」と苦笑いしていました。
 仕事はどんどん入り始めているところで、新年の1月4日にはNHKラジオ「歌の散歩道」に生出演します。「頑張ってラジオだけでなくNHKテレビの歌番組にもはやく出演できるようになりたい。4日のラジオは是非聞いてください」と語っていました。
 ブラジル育ちらしく、明るく人懐っこい性格。このキャラクターを生かし、ブラジル人歌手として大成してもらいたいものです。