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壁の穴から出られずに脱獄失敗

 地元メディアによると、ゴイアス州セレス市の刑務所で4日未明、脱獄を試みた受刑者男性が自分で開けた壁の穴に挟まって身動きとれなくなり、再逮捕されるという珍しい事件が発生しました。身長177センチ、体重100キロのラファエル・バラドン被告は、共謀者3人と共にシャワーの水道管を用いて刑務所内の壁に穴を開けて脱出を試みましたが、肥満があだとなり腹部がつかえて身動きが取れなくなったものです。仲間はバラドン被告を外に押し出そうとしましたが失敗、共犯者の一人は「外にも出れず監獄内に戻ることもできない状態だった」と供述しました。
 刑務所の職員たちが、男性の助けを求める叫び声を聞きつけて救助に向かったところ、壁に挟まった状態のバラドン被告を発見しました。軍警察官と消防隊員らが金づちで周辺の壁を破壊して救出したということです。バラドン被告は、壁の煉瓦による擦り傷と胸部と肋骨の負傷で地元病院に搬送され入院、同日中に再び刑務所に連れ戻されました。