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建築界の巨匠オスカー・ニーマイヤー氏が死去

 地元メディアによると、建築界の巨匠オスカー・ニーマイヤー氏(104歳)が5日夜、呼吸器感染症により入院先のリオ市内の病院で死去しました。同氏は、世界遺産に登録されたブラジリアの主要建築物やニューヨークの国連本部ビルなどを始め、世界中に600以上の作品を残しました。国内の各テレビ局は一斉に追悼番組を放送し、巨匠の死を伝えました。
 ニーマイヤー氏は今年に入ってから肺炎、脱水症、腎臓疾患により入退院を繰り返していました。先月2日にリオ市サマリタノ病院に入院し、33日目に家族にみとられながら息を引き取ったことになります。今月15日には105歳の誕生日を迎える予定でした。病床でも進行中のプロジェクトに着手し、死去する直前まで打ち合わせを行っていたそうです。
 ジルマ大統領は「ブラジルの天才を失った。偉人の人生は1枚の製図には収まらない。彼は革命家であり、美しく論理的な発明家でもあった。私も彼の信念から多くのことを学んだ」と死を惜しみまし。