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景気刺激策で政府調達84億超に拡大

 政府はさきごろ、これまで様々な策を講じたにもかかわらず依然として低迷を続ける国内経済を活性化して投資及び需要を拡大させるとともに国内経済への信頼感を高めることを目的に、84億3400万レアルを投じて政府による国産品調達を拡大するほか、社会経済開発銀行の長期貸出金利を今年第3四半期(7〜9月)の間、現行の年利6%から同5.5%に引き下げるとする景気刺激策を発表しました。ギド・マンテガ財務相の説明によると、政府調達は2012年下半期に集中して実施、国産品を優先して購入します。輸入品に比べて高価な場合は価格差25%を上限に国産品を優先することにしています。
 この日発表された金額(84億3400万レアル)の一部はすでに、経済成長加速化プログラムの中の政府調達予算として2012年予算の中に盛り込まれており、今回の刺激策によって新たに追加された金額は66億1100万レアルに上ります。現地での報道によるとマンテガ財務相は「これにより今年の経済成長加速化による支出は426億レアルから510億レアルに増加する。我々がこれまでに実施した最大の経済成長加速化プログラムであり、我々はこれを完遂する」と述べました。