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東北ブラジルで干ばつ

 地元メディアによると、ジルマ大統領は23日、セルジッペ州アラカジュ市で行われた東北ブラジルの各州知事と会談、東北ブラジル及びミナス・ジェライス州北部の干ばつ対策費用として27億2300万レアルの予算を計上、干ばつ対策制度「ボルサ・エスチアージェン(Bolsa estiagem)」の給付を開始すると発表しました。干ばつ対策費用の予算は、同地区での雨期が終わる6カ月後まで、緊急措置やインフラ整備などに使用されます。
 昨年10月から猛威を振るっている干ばつにより東北ブラジル8州の2600万人が被害を受けているが、この数字は同地区総人口の48%に当たります。同地区の506都市では75日以上も雨が降らない状態が続いています。
 全国統合省によると、リオ・グランデ・ド・ノルテ(北大河)州のように、総人口の93%に相当する293万人が被害に遭っている地域もあります。科学技術省政策調査開発プログラム局のカルロス・ノブレ局長は、今年の干ばつは東北ブラジル9州とミナス州バーレ・ド・ジェキチニョーニャ地区を中心に広がり、被害者もさらに増加すると予想しています。