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ブラジル国内の喫煙エリアを完全撤廃

 地元での報道によると、ジルマ大統領は公共及び民間の建物内での喫煙禁止法案の適用をブラジル全土に拡大することを承認しました。同法案は15日付連邦官報に掲載され、すでに施行されています。喫煙禁止法の実施で、国内の空港やショッピングセンター、企業などに設置されている喫煙ルームは撤去されました。
 全国での喫煙禁止法案適用については、上院議会ですでに暫定措置が承認されていて、施行されてからは同法案に違反した場合に罰金が科せられることになります。金額については協議中です。
 同法案はこれまでサンパウロ州、リオ州、パラナ州では実施されています。ジルマ大統領は、2016年1月から煙草のパッケージに、健康へのリスクに関する警告メッセージを記載する条項も背面から前面への記載に変更されました。
 ブラジル厚生省の統計では現在、成人の喫煙者が占める割合は15.1%です。1989年の34.8%から見ると、喫煙者は激減しています。