エスタード、フォーリャ両紙の報道によると、パンアメリカーノ銀行のラファエル・パラジーノ元総裁が31日、在任期間中に6種類の金融犯罪に関与し43億レアルの資金を私的流用したとして連邦警察に起訴されました。パラジーノ被告には、マネーロンダリング容疑、資金流用の共謀容疑、金融システムに関する4件の犯罪容疑が掛けられています。同被告は取り調べに黙秘を続けているそうです。
国外逃亡の恐れ
連邦警察は、同被告をこのまま放置すれば、国外逃亡の可能性が高いと強調しています。同被告は「国外に豊富な財産を持っているため、いつでも簡単に国外逃亡できる。特にイタリアに逃亡した場合、ブラジルに強制送還させることは難しい」としています。
パラジーノ被告は、イタリアのパスポートと市民権を持ち、米国にも頻繁に渡航しています。また連邦税調に申告されていない多くの資産を海外に所有していますが、警察は「これらの資産はパンアメリカーノ銀行での不正行為で形成された」と見ています。