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シルバ・スポーツ相に汚職疑惑

 各メディアによると、スポーツ省のオルランド・シルバ相に汚職疑惑が浮上してきました。元党員で軍警察官のジョアン・ジアス氏がベージャ誌(週刊誌)に同省の横領行為を暴露したためで、メキシコを訪問中だったシルバ相は、急遽帰国することになりました。
 ジアス氏の告発は、スポーツ省と非政府組織(NGO)が契約していた「セグンド・テンポ」プログラムへの資金を、同省が横領していたというものです。同プログラムへの参加を申請したNGOは、資金の最大20%をPCdoB党(シルバ相所属の政党)に支払わなければ、スポーツ省からの予算が下りなかったとしています。また同プログラムに登録していたNGOから集金業務を担当していたセリオ・ソアレスペレイラ氏は、シルバ相自身と同相の運転手に横領金を手渡したと話しています。
 矢面に立たされたシルバ相は16日、告発の内容をすべて否定。「ジアス氏は嘘をついているので証拠は一つも出てこないだろう」と地元紙のインタビューにコメントしました。ジルマ大統領が今回の不正告発に対して懸念を示していることに関しては、「進退をめぐる最終的な判断はジルマ大統領に委ねる」と話しています。