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ジュンジアイ快速列車建設計画

 地元メディアが24日、ジェラルド・アルキミン、サンパウロ州知事がジュンジアイ市―サンパウロ市間(全長約45キロ)を結ぶ快速列車建設計画を発表した、と報じています。建設されれば、自動車で1時間以上、サンパウロ郊外電車で2時間以上かかっていたのが25分で往来できるようになります。
 サンパウロ郊外電車は、建設プロジェクト案を9月までに提出する予定となっており、同プロジェクトには建設計画のガイドライン、推定総工費、各駅の設置場所、新路線が及ぼす環境面の調査、沿線都市の特性調査などが含まれています。工事費用を官民パートナーシップで捻出することも検討されています。
 工事の基本計画と、環境調査を行う企業の入札についての詳細は11月までに公表される予定ですが、環境調査後に工事開始になるため、着工は2013年末、完工は15年に予定されています。
 運賃は未定ですが、ジュランジル・フェルナンデス運輸局長は、同区間を運行する長距離バスの運賃と同額の12〜15レアル(約560円から約720円)となることが理想的だとしています。さらに同局長は「ジュンジアイ快速列車の建設で、ジュンジアイ市―サンパウロ市間を走行する自動車が40%は減少する」と見ています。