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アニーバル・サンパウロ州エネルギー局長官が日本祭りへ

 ジェラルド・アルキミン・サンパウロ州知事代理としてジョゼ・アニーバル・サンパウロ州エネルギー局長官(63)が第14回日本祭りの会場を訪れ、主催者らと懇談、日本食に舌鼓を打ちました。
 同長官はサンパウロ新聞の質問に、サンパウロ州議会を会場として開催していた当時の日本祭りにも参加したことがあり、日本移民や日系社会にも関心を持っていると語りました。アニーバル長官は、ブラジルの農業及び経済面での発展に貢献した故・西村俊治氏経営のジャクト農機の例を挙げ、「日本文化はブラジル文化の一部として、今後も永久に続いていく」とも強調しました。私生活でも日本映画を鑑賞することが少なくないと語り、黒澤明監督の「七人の侍」は「自分の好きな映画の中でも5本の指に入る」と絶賛していました。
 来年のサンパウロ市長選について同長官は「30年にもわたってブラジルで政治にかかわっていれば、どの政治家でもサンパウロの市長になりたいという気持ちはある」と述べ、出馬に意欲を見せました。「街というのは主に市民の力で動き、良い市長になるには市民の意見を聞くこと」と、カサビ市長の言動をけん制していました。
 アニーバル長官は、ボリビア国境に近いロンドニア州グアジャミリン市出身で、これまで5期20年にわたって連邦下院議員を務め、サンパウロ市議の後、2009年から同局長官を務めています。
 会場で同長官は、熊本県人会の「からしれんこん」や大分県人会の握りずしを食べながら園田昭憲県連会長や前田ネルソン実行委員長らと懇談。屋内展示場では、汎アマゾニア日伯協会のブースも訪れ、同じアマゾン出身者として生田勇治会長らと親しく会話を交わしていました。(写真はサンパウロ新聞提供)