中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

国民の半数「道歩くの恐い」

 エスタード紙が報じた2009年度全国家庭サンプル調査(10歳以上の国民が対象)によると、「日常生活における不安」で、ほぼ半数にあたる47%が「道を歩くのが恐い」と回答しました。街路に限らず、家の中や居住地域など日常生活の中でも不安を感じていることが判りました。住居では、門や窓が格子仕様となっている家屋が全体の35%。有刺鉄線や監視カメラなど、自宅に何らかの防犯設備がある住宅は都市部で3分の2、地方でも3割近くに上っています。
 サンパウロ市在住の男性は、夜間に自動車を運転する時、赤信号で止まらないと答えています。1年ほど前に誘拐されそうになった経験があり、「あんな思いをするぐらいだったら(信号無視で)罰金を払った方がいい」というのです。同市では、治安を不安に思う市民が49%に上っています。